農家はブログに何を書けばいいか考える。
農家のサイトというのは何を書いていいかわからない。
文章をものするというのはそれなりに時間がかかることであり、農作業の合間にちょちょっと、というふうにはなかなかなりません。ついつい放置がちになってしまいます。
四季折々の農作業を伝えたり、今年はおいしくできました!買ってね!なんていう発信が無難な感じの農家ブログのイメージでしょうか。
ただ、それだけしか書かないならブログである意味があまりない気もするんですよね。
農家としてのマーケティングの本なんかを読むと必ず書かれていることは、「安全安心」「おいしい」は当たり前、それをアピールポイントにしてはいけないということ。せっかく全世界に発信するのだから、ちゃんとやってます、おいしく作ってますもいいけど「それ以上のこと」を伝えたいと思うのです。
あと、農家の作業って必然的に毎年ほぼ同じことを書くことになるので2年目で飽きそう。(そういうこと言わない)
では「それ以上のこと」って何か。私は、どういった意図をもって農業に取り組んでいるかを知ってもらえるような記事を書くべきではないかと考えています。こういう作業をしましたよ、こういう収穫がありましたよで終わらず、その背景にある自分自身の意図や理論を伝えられるような発信をしていきたいのです。
お茶とお米という作物を作っていると、それと結びついた日本や世界の文化・歴史にも、栽培の分析から無機化学・有機化学・地学にもと、どんどん知りたいことが広がっていきます。興味をもったことや楽しんだことを、自分が通った道として備忘録的に残していくことで自分自身という背景を伝えられるのではないかと思います(思いたい)。
どこにでもある情報ならわざわざ書くこともないのですが、万人に興味を持たれにくいことでもほかにあまりない情報であれば、自分自身を表現することにもなるし、ほかにその情報を知りたい人がいればその人の役に立つ道標となることもできるでしょう。農業という分野からはそんな記事を生み出せる素地がまだまだあると思います。
このブログをどうしていこうか、自分のための結論としては
なんでもいいからやってみて面白かったこと適当に書こう!
です。長々書いてきてこの結論。
そんな雑な感じですが、そういうブログ、ウェブサイトでいきたいと思っています。